畳を長い間使っていると、表面の日焼けや傷みが目立ってきたり、へたってきたりしますよね。
そろそろ張替えた方がいいのか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、畳張替えのやり方や、張替えにかかる費用について解説します。
畳張替えの種類は?畳のつくりや素材の違いも押さえよう
畳張替えのやり方の違いを理解する前に、まず畳のつくりを知る必要があります。
そこで、最初に畳の構造を説明します。
畳を構成する3つのパーツ
畳は、次の3つの部分から構成されています。
- 「畳床(たたみどこ)」:畳の芯になる部分。畳表を設置するための基礎になる。
- 「畳表(たたみおもて)」:畳の表面に取り付ける「ござ」の部分。畳の肌触りに大きく影響する。
- 「畳縁(たたみべり)」:畳の縁を布で覆った部分。畳を補強したり装飾したりする目的がある。
畳張替えのやり方によっては、畳の一部や全部を交換する場合があります。
畳張替えには3つのやり方がある
畳張替えのやり方には、次の3種類があります。
1つ目の「裏返し」は、畳表を外してひっくり返し、再度畳床に取り付けるやり方です。
畳の使用開始から3~5年経ち、畳表の色あせが気になってきたときに行なってみてください。
2つ目の「表替え」は、畳床を残して、畳表と畳縁だけを新しいものに交換するやり方です。
最初に裏返しをしてから3~5年経ち、畳表のすり切れや汚れに悩む場合におすすめです。
3つ目の「新調」は、畳全体を新しいものに交換するやり方です。
畳の使用開始から10~20年経ち、畳床の傷みが進んでいる場合は、思い切って畳を新調すると良いでしょう。
ただし、畳の状態によっては、上記の年数にこだわらず、張替えを急いだほうが良い場合もあります。
畳張替えにかかる費用
畳張替えにかかる費用の例は、イグサ畳1畳当たり、次のとおりです。
- 裏返し:5,000円~10,000円
- 表替え:7,000円~16,000円
- 新調:30,000円~40,000円
もともと使っていた畳の全部を再利用する裏返しに対して、表替えや新調の場合は畳の一部や全部を交換する分、部品代や工賃がかかります。
畳張替えの費用は、広さだけでなく、使う畳の素材の種類やグレード、さらには施工する業者によって、上記の金額より幅がある場合があります。
例えば、和紙畳や樹脂畳への張替えは、イグサ畳への張替えより費用がかかるのが一般的です。
また、イグサ畳であっても、産地にこだわりのある畳や上質な畳の場合は、比較的高価になります。
まとめ
畳張替えをするときは、畳を使い始めてからの期間や現在の状態に合ったやり方を選ぶ必要があります。
また、畳張替えにかかる費用は、やり方の違いだけでなく畳のグレードや素材の選び方によって上下します。
畳の状態や素材の好みなどを踏まえて、最適な畳張替えの方法を選びましょう。