畳は消耗品ですので、定期的な張り替えが必要です。畳がへこんでしまったり、日の光で茶色くなってしまったりで、畳の張り替えを検討している人もいるのではないでしょうか。その際に気になるのが、畳の値段です。
この記事では、畳の張り替えの方法別に、費用の目安を紹介します。また、出張費や古畳の回収費用についても解説します。自分に合った方法を選んで、費用を抑えながら満足できる畳の張り替えを行ないましょう。
畳の値段は新調・表替え・裏返しによって変わる
畳の値段は、張り替えの方法によって大きく変わります。畳のコンディションや目的に合った方法を選びましょう。
・新調:畳ごと張り替える方法。使用期間10~15年以上で畳が傷み、汚れがひどい場合や、へこんでしまっている場合に向きます。
・表替え:畳表(表側に張ったござの部分)を交換する方法。使用期間5年程度で畳の表面をきれいにしたいときに向きます。
・裏返し;畳表を裏返す方法。使用期間2~5年程度で畳の日焼けやこすれが少し気になる場合に向きます。
種類ごとの相場は次のとおりです。
種類 | グレード | 値段目安(税込) |
新調 | 廉価品 | 4,000円~7,000円 |
並品 | 7,000円~1万5,000円 | |
上級品 | 1万5,000円~2万円 | |
表替え | 廉価品 | 3,300円~5,000円 |
並品 | 5,000円~1万円 | |
上級品 | 1万円~1万5,000円 | |
裏替え | – | 2,500円~4,000円 |
畳のグレードを分けるのは素材と編み方です。上級品は耐久性が高く、手触りも良い国産のい草です。一方、並品、廉価品の多くは中国産のい草が使われます。中国産のい草は収穫時期が早いうえに短時間で乾燥させるために、国産に比べると耐久性が低く、感触も硬いのがデメリットです。
編み方は、上級品の多くが綿や麻を使うのに対して、並品、廉価品の多くは化学繊維を使っています。
畳の張り替えにともなう諸費用はいくら?
畳の値段に加えて、出張費や古畳の回収費などが発生する場合があります。これらの費用の示し方は、業者によってまちまちです。畳の張り替え費用にすべてを含める業者もあれば、別途料金を請求する業者もあります。不明なところがあれば、契約前に業者に問い合わせておきましょう。
諸費用を別途請求している場合の値段の目安は、次のとおりです。
・出張費:数千円~
・古畳の回収費用:新調の際に古畳を引き取ってもらい、処分してもらう費用。1畳につき2,200円(税込)程度。
・家具・荷物の移動費:畳を張り替える部屋の家具や荷物を移動する手間賃。家具や荷物を移動してもらう場合は、値段が割高になったり、別途料金が発生したりしないか確認しておきましょう。
このように、畳の張り替えのほかに費用が発生する可能性があります。「安いと思って依頼したのに、予想以上に費用がかかった」ということがないように、内訳をよく確認しておきましょう。
まとめ
畳の張り替え費用は、税込で新調4,000円~2万円、表替え3,300円~1万円、裏替え2,500円~4,000円が目安です。畳の張り替え費用以外に、出張費や古畳回収費用などの諸費用が発生する可能性があるため、依頼前に内容をよく確認しておきましょう。
きれいな畳や新しいい草の香りは、生活に彩りを与えてくれます。畳のコンディションや目的に合った方法を選んで、満足できる畳の更新にしましょう。